世界遺産白川郷(岐阜県)
2015年 08月 15日
掌造り集落は、岐阜県と富山県にまたがる「白川郷・五箇山の合掌造り集落」で、1995年に世界遺産に登録された。
・ 合掌造り家屋は、豪雪地帯に合わせた建築様式で、日本の民家のなかでも独特の特徴をもつ家屋であること
・ 合掌造り集落は、大家族制度や地域の生産体制に見合った土地利用の顕著な見本であることが評価され、1995年、文化遺産に登録されました 。
構成資産は、次の3集落。
1 荻町集落(おぎまちしゅうらく) ・・・・・岐阜県大野郡白川村
2 菅沼集落(すがぬましゅうらく) ・・・・・富山県南砺市
3 相倉集落(あいのくらしゅうらく)・・・・・富山県南砺市
白川郷(しらかわごう)は、岐阜県内の荘川流域の呼称で、大野郡白川村と旧荘川村(現在は高山市)地域。
五箇山(ごかやま)は、富山県内の庄川沿いの5つの谷間(赤尾谷、上梨、下梨、小谷、利賀谷)の総称。「五ヶ谷間」を音読して「ごかやま」という。集落の全域に山麓の林の一部を含む約45.6haが重要伝統的建造物群保存地区として保存され、歴史的景観が維持されています。合掌造り家屋59棟のほか、寺院本堂、庫裏、ハサ小屋、板倉などの伝統的な建物や神社の社叢、水路などが保存すべきものとして特定されています。
神田家
白川郷・荻町集落
霊峰白山から流れ出る白水谷を水源とする大白川が、庄川と合流するとき白く濁ったことが地名の由来といわれる白川郷。その流域に点在する集落の中ほどに位置するのが荻町集落です。庄川の右岸の三日月形をした段丘にあり、世界遺産に登録された3集落の中では戸数152戸の最も大きな集落です。スイレン池
白川村では、戦後のダム建設ブームで多くの合掌造り集落がダム底に水没、昭和40年代の高度経済成長時代には、合掌造り家屋が村外に売却されたり近代的家屋に立て替え、開発優先の流れに対し、白川村は廃屋になった合掌造り家屋を昭和42年(1967年)から移築保存を開始、昭和47年(1972年)からは「白川郷合掌村」として公開。荻町住民有志は昭和46年(1971年)、白川郷荻町集落の自然環境を守る会を結成、合掌造り家屋の保存のため「売らない、貸さない、こわさない」という住民憲章を制定。
荻町集落は昭和51年(1976年)に、すでに国の史跡に指定されていた菅沼集落と相倉集落は平成6年(1994年)に、それぞれ「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、平成7年(1995年)のユネスコ世界遺産への登録につながりました。